借地や借家トラブルに関する基礎知識

慰謝料とは？

「慰謝料」という言葉はドラマや報道などで何度も耳にする言葉ですから、
耳馴染みのある方も多いと思われます。
離婚という言葉から連想されやすい言葉でもありますね。
それでは、そもそも慰謝料とはどんなものなのでしょうか。
「慰謝料」とは、相手の違法行為により精神的苦痛を被ったとき、
それを慰謝するための損害賠償のことです。
つまり、離婚が決まったとしても、相手方に違法行為があったと指摘できないときは
慰謝料の請求ができないと言い変えることもできます。
性格の不一致や価値観の違いなどはどちらが悪いとも言えませんから、
慰謝料は発生しません。
その点、浮気は相手の精神に苦痛を与える行為の代表と言えます。
ただし、浮気をした時点ですでに夫婦生活が破たんしていた場合は
浮気が直接的な離婚の理由とはなり得ないため、
慰謝料の請求は難しいと考えて下さい。

慰謝料の相場

精神的な苦痛に対して支払われるお金が慰謝料ですから、
裁判で慰謝料の金額を決める際は
相手がどれほどつらい思いをしたかが算定の基準になります。
ワイドショーを見ていると、海外のスターが慰謝料に1億円払った
などというネタが頻繁に報道されていることもあり、
しかし現実問題、慰謝料の相場は300万円程度。
相手の収入状況と払える金額を考慮すると
300万円以下に妥協せざるを得ない状況が多いのです。
少しでも多く慰謝料をもらうためには、
ただ「辛かった」と精神面を訴えるだけでは
説得力に乏しいため効果がありません。
第三者が見聞きしても動かぬ証拠を用意し、
しっかりと筋道の立った主張をすることが求められます。
個人では証拠を揃えて裁判所で自分の主張を論じることは不可能に近いため、
親身になって相談できる弁護士に任せることをお勧めします。