借地や借家トラブルに関する基礎知識

マンションの天井から水漏れ

マンションの天井から水漏れしていて、家具やパソコンなどが
濡れてしまって使えなくなった場合、どうすれば良いでしょうか。
すぐに上の階の住人へ文句を言いに行きたくなるのですが、
まずは管理会社か大家さんに連絡しましょう。
住人が部屋にいる場合、水漏れを放置しておくとは考えられず
文句を言いにいっても留守の場合が多いからです。
また、天井からの水漏れは、必ずしも上の階が原因とは限りません。
天井を通っている配水管や斜め上の階の水漏れといった可能性も考えられます。

原因を確かめましょう

管理会社(大家さん)へ連絡がついたら、立会いして原因を究明しましょう。
原因の出所によっては、損害を請求する相手が変わってきます。
バスタブに水を出したまま寝てしまった等、明らかに上の階の人が原因と判明したら、
請求するのは上の階の入居者となります。
また、エレベーターホールなど共有部分の水道管が経年劣化により
破裂した場合は、大家さんや管理会社に責任を取ってもらって
被害請求を出すことも考えられます。
賃貸契約書にもよるので、確認してじっくりと話し合いましょう。

賠償金の支払い

原因を特定した後、お部屋に掃除・修繕工事が来てくれます。
その後、あなたへ賠償金の支払いがありますが、
上の階の入居者や大家さん(または管理会社)から直接振り込まれることは
殆どなく、それぞれが加入している保険から支払われます。
水漏れの原因が入居者の場合は個人賠償責任保険、
大家さんの場合は火災保険より支払われます。
また、逆に水漏れを起こした場合は、個人賠償責任保険が適応されます。
賃貸マンションなどを借りる場合、必ず保険に入っているはずなので
内容を確認しておきましょう。