訴訟で有利な判決を得るための和解協議の重要性とは?
和解協議とは何か
民事裁判においては、裁判所が和解の勧告をしたり裁判所の方から当事者に話し合いができるのではないかと打診した場合に、それに基づいて協議が行われます。
刑事裁判の場合には被告に量刑が下りますが、
民事裁判において被告は別段悪いことをしたわけではなく訴えられただけなので、
裁判所の方としては話し合って解決することを望んでそういった協議を勧めることが多いのです。
そしてこの協議で当事者が話し合いの結果出した結論で合意すれば、その合意内容を調書にします。
これを和解調書といいますが、この調書は判決と同様の力を有します。
そしてこの調書によって、強制執行も可能となるのです。
ですからこの協議は、裁判と同じ位に重要なものとなるのです。
しかしこれに応じたくなければ、応じる必要がありません。
もし応じなかったり話し合いが決裂した場合には、通常の裁判手続きに戻るだけです。
ですから和解協議は、あくまでも当事者の任意で行われることなのです。
和解協議は非常に重要である
ある人が訴訟を起こした場合には裁判になりますが、
民事裁判の場合には話し合いで解決できることが多いので、
裁判所としてもなるべく当事者間で話し合って解決することを望みます。
そのために裁判所の方から話し合いができないか打診してきたり、和解の勧告をしたりしてきます。
そしてこの話し合いで当事者が合意したら和解調書を作成することになりますが、
この調書は裁判の判決と同じ力を持つことになります。
ですから話し合いをする場合には、自分に有利な形で合意を取り付けたいと思うのは当然のことです。
従って、弁護士を付けて対策を練る場合が殆どです。
話し合って解決ができるような事件は、
金銭や土地に関係することや相続に関することが比較的多いです。
特に相続問題が拗れた場合には裁判所に訴える人がいますが、
裁判所としてはそういった問題はできるだけ当事者間で決着してほしいのです。
そして話し合った内容に強制力をもたせることによって、解決を図ろうとしているのです。
そのため仮に話し合いが拗れて裁判となり判決で決着することになったとしても、
和解に積極的に応じた方が裁判官の印象は良くなるので、有利に働くことがあります。