借地や借家トラブルに関する基礎知識

交通事故の示談交渉とは

交通事故に遭ってしまった場合、自分が加害者側であれ、被害者側であれ、
事故当事者間の示談をする必要が出てきます。
自動車を運転中の事故なら、任意の自動車保険に加入していれば、
自動車保険の保険会社が示談交渉を代行してくれるサービスが付帯していることが多いです。
その場合弁護士は必要ないかと言うと、実はそうではないのです。
保険会社の示談交渉は、あくまで事故当事者双方の保険会社の交渉になりますから、
保険会社の慣例に従って示談が成立することが多いわけです。
つまり、被保険者の利益を守るために交渉してくれるわけではなく、
双方の保険会社が納得できる決着点を擦り合わせるための交渉をするだけになります。
例えば一番の問題となるのは過失割合ですが、一般的な慣例に従って過失割合を双方の保険会社が擦り合わせるので、被保険者側の主張に従って示談ができるわけではないのです。
そこで納得がいかない場合は、法律の専門家に任せることになります。

示談交渉を弁護士に依頼するメリット

例えば明らかな追突事故で、過失割合が10対0というような割合になるケースを除いて、
必ず事故当事者の双方が納得するような過失割合になることは、稀ではないでしょうか。
しかし、保険会社では過失割合を決めて、事故を処理して保険金を支払わなければならないだけなので、保険会社の示した示談の内容に納得がいかないなら、それ以上は弁護士に依頼して交渉なり、裁判にするしかありません。
法律の専門家に依頼すれば、依頼者の利益を守ってくれるのが仕事ですから、納得のいかない交渉結果を受け入れる必要がなくなり、自分の正当性を主張するために戦うことができます。
しかも、請求が難しい賠償責任についても、依頼人の利益のために交渉してくれますから、
泣き寝入りで損をするようなことも避けられます。
特に、自動車保険の弁護士特約に加入していれば、弁護費用は保険金で賄われるので、高額な弁護費用を心配する必要が全くなく、安心して任せることができるのです。